recounted2007.01.24

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釣場できるだけ徹底解説シリーズ

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1:塩屋海岸(石川県加賀地方) update2002.09.11
2:三里浜(さんりはま)福井県嶺北地方update2003.06.08

塩屋海岸(しおやかいがん)石川県加賀地方南端部 update2002.09.11

左:中央ポール付近から塩屋海水浴場方向の眺望 右:おなじく片野海水浴場方向
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sioya.gif (32620 バイト) はじめに

塩屋海岸は大聖寺川河口から塩屋海水浴場を経て北の片野海水浴場へ連なる延長4.5Kmの長大な砂浜である。海岸線も両端を除き後背地の植生も維持されていて砂浜本来の景観を味わえる場所でもある。水深は全体的に浅く季節風の影響も受けやすい。南端には大聖寺川の河口があり、塩屋漁港から伸びる突堤がある。またすぐ北の塩屋海水浴場にはテトラ帯がある。中央部には規模の大きなワンドが連なり起伏に富んだ海岸線を形成している。北端は片野海水浴場の岩礁帯となっている。大聖寺川を挟んだ南側の波松海岸とちょうど鏡であわせたような地形配置となっているのも面白い。浜の長さは長いが、流れ込みや、テトラ帯、岩礁、規模の大きなワンドなどが良い感じで配置しており、キスをはじめチヌ・セイゴなどの良い漁場となっている。昨今波松の不釣が言われて久しいが、塩屋海岸は、釣果の安定度では波松を凌いでいると思う。季節的には晩秋が一番であるが、初夏以降ならそこそこの釣果が狙える場所である。

左が釣場の概略図である。

釣場は大きく分けて4カ所ある。

○塩屋漁港の突堤

図では省略したが塩屋海水浴場の南の大聖寺川(だいしょうじがわ)沿いの塩屋漁港の突堤は、大型のセイゴ・チヌも混じり面白いポイントである。突堤上を丁寧に探ってください。

○塩屋海水浴場のテトラ帯

駐車場のすぐ前である。近場ながらセイゴやチヌの濃い場所である。時に良型キス入れ食いに遭遇することもある。晩秋が特にお薦めである。トイレも完備しており駐車場からも近く家族連れでも安心。

pole.jpg (18700 バイト)
中央のポール付近
○中央のポール付近

塩屋一番の人気スポットである。塩屋と片野の漁協の権利の境目の目印のポールらしいが、この沖合はキスの遊漁船も多く出没する好漁場となってます。ワンドが連なって単調な海岸線の中で変化に富んだ場所となってます。ワンドの形状、浜のマウンドなどに注目してキスの寄り場を早めに探ることが釣果を伸ばすコツです。以前はこのポール直近のワンドが確釣場であったが、近年の釣況ではポールを挟んで北と南のワンドでアタリ場所が入れ替わっているようである。またワンドの肩の部分は夜に良型のセイゴが狙えます。さらしを目印にポイントを絞ってください。

○片野海水浴場

クラブ釣行ではバスの駐車場の関係で入る機会もあまりありませんが、岩場近くで良型のチヌが良く出るそうです。夜釣りでじっくり攻めたい場所です。

釣行記・トイレのある釣場も参考にして下さい。

塩屋釣行記その1 1998年10月かっぱ月例会

塩屋釣行記その2 1999年10月かっぱ月例会

トイレのある釣場 片野海岸

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三里浜(さんりはま) 福井県 嶺北地方 福井新港南 update2003.06.08

はじめに

三里浜は例年7月上旬に開催されるシマノジャパンカップの関西地区の会場としても有名である。三里浜はその名の通り以前は鷹巣の岩礁帯から九頭竜川の河口にいたる長大な浜であったが、北部は福井新港の造成によって消滅している。数はでないものの大型のキスをはじめ夜釣りでは良型のセイゴ(50センチクラス)をはじめチヌやマダイの実績も高い。これまでの経験では晴天が続いた時よりも降雨があったときの方が良いと思う。この一因として大河九頭竜の影響を考えずにはいられない。九頭竜からの流れ込みが微妙に潮の甘辛を演出してお魚を寄せているように思えて仕方がない。
 地形的には後背部の砂丘は新旧2つの地層からなりその境界は断水性がある土壌となっているため内陸部ではまだ低湿な環境を保っているそうである。おそらく九頭竜本体の流れ込みもさることながら、そこから派生した伏流水が断水性の地層をよりどころに流入し、その影響も無視できないと思われる。またこの海岸は波の作用によってダイナミックにその形を変えるが、そういったことも伏流水の行く先に影響を与えていると思われる。その伏流水の噴出口が限られる為であろうか?ポイントが横にきわめて狭いのも特徴である。
  季節的にはジャパンカップの7月よりも秋から晩秋がお薦めである。なおフグが極めて多い場所。しかも大型の鱚は置き釣り有利なので、そういった意味では仕掛に工夫が必要。また北陸特有の底うねりがみられ、置き釣りでは絡み対策も必要。

ポイント:

○タンク前:

福井新港石油備蓄タンクの南側のワンド地帯である。右に行くほど水深が浅くなりポイント的には港の工事用道路から海へでる正面付近が狙い目だと思う。水深が無いため遠投を要するポイントである。初夏に150m超の遠投で良型の鱚がそろったという話もある。9月の月例会では50センチクラスのセイゴが数出た場所でもある。また尺上のキスもでたポイントである。大小のワンドが連なるが、地形の変化を読んでうまく攻めて欲しい。


キャンプ場前から海水浴場方向を望む

 


○キャンプ場前:

浜中央の小河川の北側にあるキャンプ場の手前一帯である。私が一番好きなポイント。この正面からやや右手に規模の大きなワンドができていれば期待大。小河川の流れ込みは正面付近を砂でせき止めらてれているため、大きく右方向に貯水されている。この貯水帯からの漏水によって海水が甘くなるのであろうか?ワンド付近にキスやセイゴの寄り場ができる。特にワンドの両肩は狙い目である。ワンドの沖は浅瀬になっておりシンカーの着地による濁りが見える時もある程。沖合とワンドの両肩の浅瀬に挟まれた中央部はちょうどお椀のような形状で深みとなっている。感覚的にはその深みに砂の起伏によって形成された回廊状の地形があってそれに沿って良型のキスの回遊がみられるような印象を受ける。両肩付近やや内側よりワンドの内側を攻めると面白い。置き釣りもしくはスローさびきでじっくり攻めたいポイントである。ポイントを当てればそこを集中的に攻めるがコツ。

○河口付近:

三里浜では一番水深のある場所。川の流れ込みもあり、後背地の地形のアクセントもあっていかにもポイントとなりそうな場所であるが、夜釣りのセイゴを除き何故かパッとしない。ただ遠投(6色以上)においては良型キスの実績がある。手前はピンギスしかでない。

○テトラ前:

海水浴場駐車場正面に広がるテトラ帯。このテトラぎりぎりを攻める。フグが非常に濃いが、キスの束釣りも可能な場所である。サイズが細かいのは致し方ないが場所によっては良型も混じる。夜釣りでは大型マダイ(50センチクラス)、良型セイゴ(50〜60センチ)の実績もありあなどれない。大型の魚は雨が多い時によく釣れる傾向がある。数には定評があるが、型は物足りない。J杯では荒れた時はおもしろいか?

○岩礁帯横:

前述のテトラ前の南詰めのポイント。キスの型は良いがあたりはずれも多い。一発逆転の場所?余談だがトイレはこの付近に集中配備されている。


海水浴場から石油備蓄タンクを望む。

釣行記・トイレのある釣場も参考にして下さい。

三里浜かっぱ例会報告・1999年9月かっぱ例会の模様です。2001.6.21収載
トイレのある釣場・・波松〜三里浜


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