recounted2007.0.126

塩屋海岸(石川県加賀)月例会報告 99年10月     

さる10月10日に石川県の加賀にある塩屋海岸に釣行したのでご報告する。塩屋海岸は大聖寺川を挟み波松の北側に位置する釣場で、北隣の片野海岸まで4.5kmの砂浜が連続している。波松に比べるとキスの数は稼げないが、大型の確率が高いフィールドである。盛秋の落ちギス釣りには定評があり、群れに当たれば数・型ともに期待大である。

今回の釣行も例によってクラブのバス釣行である。名古屋からでは距離もあり時間もかかるので車内でゆっくりくつろげるのが何より喜ばしい。夜を徹した釣りになるので帰りに安心して熟睡できることも大変ありがたい。

さて、目的の塩屋海岸は北陸自動車道加賀ICから、10分も走れば着いてしまう。加賀IC下車ならば、波松海岸よりも身近なエリアである。今回も9日の午後9時前に名古屋を出発し、途中30分程の夜食タイムを加えても翌午前0時半には到着してしまった。

塩屋海岸の駐車場にバスを止め、めいめいが思い思いの場所に散って行く。バス釣行の欠点は行動半径が限られることである。バスが進入できる場所には制約があるし、後は徒歩で稼ぐしかない。

私の入ったポイントは、塩屋海岸と片野海岸の中央やや南側にある、通称ポール前である。駐車場からは1.5kmくらいあろうか。この場所周辺は、規模の大きなワンド帯で、水深もあって釣りあぶれの少ない場所である。さすがに人気スポットだけあって6名が竿を出すこととなった。

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通称ポール前:漁協の管轄の境界線の目印とのこと



海を見渡しながら、ポイント選びをするが、沖に低気圧でもあるのか、風は順風なのに、波長の長い波が押し寄せている。そのせいであろうか?普段の海岸線より単調な地形になっていることが気に懸かる。贅沢も言えないので波が立たない場所を選んで、釣り座を構えた。

夜釣りでは、仕掛けやライントラブルがつきものである。PEでは収拾がつかなくなるので、3号のナイロンラインを用い、仕掛けは絡みに強い段差仕掛けとした。2本の竿を遠近に投げ分けるが、予想以上に波の力が大きく竿があおられてアタリなど皆目分からない。42センチのセイゴをゲットしたものの、フグの猛攻が続き、片野方面に移動を決意する。

海岸線を凝視しながら、良いポイントを捜すが、単調な海岸線はどこまでも続き、ここぞという場所が見つからないまま片野海岸の岩場まで来てしまった。もちろん移動中に探り釣りはしているが、釣果などあろうはずもない。午前3時半を回った頃、駐車場正面のテトラ帯で竿出ししている水谷(龍)さんから連絡が入る。あちらでは、西村さんが早々とチヌの40センチ級を2枚上げており、キスも20センチ級ながらボチボチ出ているらしい。こちらにおいでと誘われたが、如何せん、ゆうに3.5kmはある。とんぼ返りをしても、夜明けの好ジアイに間に合いそうに無いので、せっかくのお誘いではあったが、最初に入ったポール前で勝負をかけることとした。

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西村さんのチヌ2枚



40分ほど歩いてポール前に到着する。既に辺りはうっすらと明るくなってる。いつの間にか一般の方も入釣されており、当初の位置より若干南に入ることとした。夜から粘っていた井上さんは、既に23センチクラスを3本持っているらしい。渡辺会長や馬場さんも1尾ずつクーラーに納めている。疲れは隠せなかったが、うかうかとはしてられない。急いで竿を展開した。

相変わらずフグの猛攻が続いたが、それも日が高くなるにつれ次第におとなしくなり、じっくりと釣りができるようになる。波の力が強くアタリがほとんど取れないので、竿をあおった時の重量感だけが頼りである。6時半に待望のキス1号。サイズは20センチ位とやや寸足らずであるが一安心する。程なく2尾追加するが、うち1尾は小振で役不足である。例会の規定で5匹のキスが必要であるのでまだまだである。キスの群れはかなり薄いようで、投点を変えながら攻めないと釣れて来ない。また同じ投点だとフグも寄ってくるので竿数を増やし、広角的に攻める。

8時を回った頃から、餌盗りが多くなる。胴体をちぎられ、頭だけになったフグも掛かる。キスならまだしも、頭だけのフグは経験したことがない。よりによって猛毒のフグを食べるなんてどのような生物なのか興味が湧いてくる。そのうちにカニが掛かる。あのフグを食いちぎったのはカニであろうか。

しばらくカニとのやりとりが続いたが、近投竿に連続してキスが釣れてなんとか規定の5匹をクリアした。6匹目も釣り上げ後はサイズアップのみである。南側で投げていた馬場さん、高橋さんが遠投で良型キスを上げているので、道糸を細糸に変えて遠投で攻める。私の場所は沖がかなり浅いので、遠投は自重していたが座して死を待つよりも・・とダメ元覚悟での長躯投擲である。その甲斐あってか?納竿間際の10時前に最長寸の24センチが釣れてきて、幸運にもサイズアップを果たせた。その後もギリギリまで粘るが、願いかなわずタイムアップとなった。

例会の成績:キス5匹の重量で争う本賞の部は、井上さんが504gで優勝。遠投派の石村さんが406gで2位。私は最後に釣った24センチがものを言い4位の高橋さんとわずか11g差の353gで3位入賞を頂いた。1尾の重量で競う他魚の部は、チヌの40センチを上げた西村さんがブッちぎりの1位。私もセイゴの42センチで2位であった。キスの上位は、ポール付近に集中。駐車場正面のテトラ帯や大聖寺川の突堤は振るわなかった。なお、波口水温は22度と高かったが、最低気温は11度とかなり冷え込んだ。これからはもっと冷え込みがきつくなるので、防寒対策は万全にして釣場に臨みたい。

 

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私の釣果

 

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