recounted2007.01.26

泣くな、まるまえさん、明日があるさ!石川県塩屋(しおや)海岸月例会報告

みなさん、こんばんは、ピンギスおやじです。10月10日〜11日にかけて、かっぱサ−フ月例会が石川県塩屋海岸で行われました。以下はその報告です。

 かっぱサーフでは、年4回の大会が企画されている。そのうち6月と10月のキス釣り大会は、賞品も多く、クラブ員の人気が高い。今回の釣行場所は石川県の塩屋海岸である。ここは落ちギス釣りに定評があり、一昨年の秋期大会では、25センチクラスの爆釣フィーバーがあった場所でもある。 今回は、まるそう軍団のまるまえさんが、かっぱサ−フ月例会に3連続参加。先回の千里浜、先々回のゴミ焼きの浜では、よい釣果をあげられなかっただけに、期するところも多いようである。

 10日の19:00にかっぱ釣り具店で待ち合わせ。参加者リストをみると、オブ(一般参加の意味)の方3名を加え、27名という盛況。今回は年に2度のキス釣り大会であり、賞品もでることから参加者の意気込みも違う。オブの方3名もフィ−を払って、大会エントリ−されたので、かなりの激戦を覚悟しなければならない。もちろんまるまえさんもエントリ−し、やる気満々である。

 名古屋を20:30頃に出発。南条SAにて、夜食をとる。このSAでは名古屋城*シ−ギャザ−ズの大部隊と鉢合わせすることが多く、彼らの釣行地を気にしなければならないが、今回は姿が見えず一安心。(6月のキス大会では、彼らと釣行地が重なり、急遽場所変更のエピソ−ドもある) いつもは、縁起をかつぎ、かつ***を頼むのだが、先回にそのおまじないが効かなかったので、趣向を変えて中華飯を注文する。(くだらんこだわりとお思いでしょうが、釣れる・釣れないは時の運、けなげな気持ちを理解してやって下さい。(^_^;)

 さて、夜食も済まし、加賀ICまで、仮眠をとる。昼間、家族サ−ビスで東山動植物園に行ったので、眠いことひとしきり・・・今月は釣行が多く、家族サ−ビスもやらないと、コンセンサスが得られない。ちなみに、昼のお弁当のおかずはすべて私の手作りである。昨日の勤務終了後、勤務先のそばにある深夜ス−パ−で、材料を買い出し、帰宅は23:00になったが、早朝より、下ごしらえをしてつくりあげた力作である。ま*そうさんも見習ってちょ!

 ふと気が付くと、すでに塩屋海岸に到着している。塩屋海岸は隣の片野海岸を合わせると総延長4kmにも及ぶ長大なエリアである。中央やや塩屋寄りに白いポ−ルがありその付近は、海岸線の地形も変化に富んでおり、大物の実績が高い。ただし、重い荷物を背負い砂浜を20分近くも歩かなければいけないので、熟年メンバーの多い当クラブは、駐車上近くにあるテトラ帯の人気が高い。このテトラ帯は河口にも近い為、他魚が出にくい塩屋海岸にあって、セイゴなどが高確率に狙える場所である。一昨年の爆釣もこのテトラ帯であった。一見、安近短なポイントに思えるが、どうしてどうして、なかなかあなどれない。 今回も、テトラ帯に人気集中と思いきや、浜中央に向かうメンバ
ーも10人近くにのぼる。5匹の重量で競うキス大会は、数より型が優先なので、数はともかく型が良い中央で勝負を賭ける人も多いようだ。

 バスから出るのに手間取ってしまったので、急いで荷物をまとめ、海岸を右へ右へエッサホイサッサ!目指すは白ポール手前のポイントである。塩屋へ来るときは必ずここに入ることに決めている。 6月のキス大会でも、2位入賞ができた験(げん)のよいポイントでもある。ところが、既に先行クラブ員に大方の場所は占領されており、すごすごとさらに右を目指す。エッサホイサッサ(^o^)。 白ポール奥にも良いワンドがあったが、ここも既にクラブ員の木
下さんが陣取っている。ここは彼の18番ポイント。6月の優勝をかっさらったポイントである。左手に一人なら割り込めそうであったが、まるまえさんと同行なので、ここも断念。 さらに奥を目指して、エッサ・・ホイ・・サッサ(T_T)。しかし地形がだんだん平坦になってきて、貧相な釣場が延々と続く・・・・。引き返そうかと迷ったが、遠方に白波が立つ場所を見つけたので、そこまでぐぁんばって歩くことにした。出発点から歩くこと40分を超えている。平坦とはいえ、砂浜を歩くことはかなりシンドイ。あたかも虎の穴釣行の再現である。まるまえさんもかなりグロッキーの様子。でも、ど根性じゃ〜!エ・ッ・サ・ホイ〜サ〜ッサぁ〜ぁ〜ぁ〜・・・(-_-)/~~~~ピシー!ピシー!

 な・ん・と・か、その場所に辿り着くと(ふぅ・・)、白波の立つ瀬の手前にまぁまぁのワンドができており、ここでサオを出すことに決定。時刻は既に午前2:00になろうとしている。まるまえさんは、ワンド中央でクーラーを降ろし、どこにする?との問いに対して”ここでいいです・・動けません”

 あらためて海況を見る。右手の瀬の手前は潮が巻いており、セイゴが期待できそう。ただワンド全体としては、やや波の立つ場所が多く、総体として、水深がなさそうである。 移動に予想外の時間を費やしてしまったので、急いでサオ出しする。正面に2本、遠投と中投。ビックサーフ9号の2本針、エサはチロリとミノの豪華2本付けである。右のさらし場には、まるセイゴ16号にシモリ玉を付け、アオの房掛けでセイゴを狙う。

 ひと通り、投げ終えてから、アタリを待つ・・・しばらくして正面2本を順次巻き上げ、エサの点検をするが、ものの見事に消えている!ハリスを点検するが、スムースなので、フグではない?と判断したが、投げても投げてもこの繰り返し。正体を確かめてやろうと競技用キス8号にハリを落とす。一寸間をとり、巻き上げると、れ!・れ!ハリが無い(@_@)!どうも小型フグの仕業らしい。な〜んにも釣れないので、あわよくばピンでもという淡い期待も露と消えた。このような状態が延々と続く・・・。セイゴ狙いも空振りである。エサの残りも心配だったので、一旦サオを上げ、周囲の状況を見回りに行く。

 まるまえさんも、大苦戦。”フグばっか・・”とぼやいている。南隣に入っていた、長谷川さんもサオを上げ、たき火タイム。我々より、さらに片野寄りに入った富田さんも、”アカン!”といって戻ってきた。
 
 しばらくして、南のテトラ帯に入っていた水谷さんから、携帯が入る。中央ポール付近で、マダカ、キスが上がっていると・・・・。これだけ広いと釣る人は釣るなぁ、やっぱり今日もダメかとあきらめモードに突入して、へそ天を決め込む。上弦の月明かりが結構まぶしい。しばらく”うとうと”したが、防寒具無しの身では、寒さが身にしみ、ウオーミングアップを兼ね、南に遠望されるたき火を目指し偵察に向かった。

 近くにいたはずの、長谷川、富田両氏は、いつの間にか、いなくなっている。木下さんがいるはずのたき火にむかって歩き続けるが、なかなか近づいて来ない。歩いた距離が半端じゃなっかったことを実感する。 ようやく、たき火までたどり着いて声をかけると、地元のキャスターであった。やっぱり”かっぱ”の連中は、南のテトラ帯へ移動してしまったらしい。その方の弁では、”3週連続して通っているが、全部ボ*ズじゃ。今年はさっぱりじゃ、あんたは名古屋からかい?ちょっと前、名古屋の人がたくさん釣ったちゅうが、わしらはさっぱり・・今年はだめじゃ・・・”

 せっかく偵察にきても、かっぱの人間は釣場放棄。地元の方の不釣情報でダメを押されたので、移動を決意し、釣場へ戻った。しかし、その遠いこと、往復で40分近くも浪費し、戻った時には黎明の好ジアイ。まるまえさんに”移動するが、今はいい時間だからもうしばらく粘ろう”と提案。我ながらなんという節操のなさ(^_^;

陸にあがっているサオに、チロリ、ミノを着け、どりゃー!と遠投をする。どうせ釣れんのだから、遠投命じゃ〜!セイゴ仕掛けも一応捨てザオに投入。3本投げて、一服し、遠投竿に手をかけると”重い!こりゃゴミや”と言いつつ、巻き上げる、途中生物反応も無く、半ば腐ってリールも巻いていると、波間に白い物体がみえる。上げるとなんと22センチクラスのキスではないか!段差の一本が尾鰭の付け根に食い込み、友釣りでいう”エビ”の状態となっている。これでは重い訳だ。ボ*ズを免れ一安心するが、ジアイ到来である。まるまえさんに投点とエサを教え、”攻めろ!攻めろ!ジアイじゃ〜!”と叫ぶ。
 
私も急いで、エサを付け、再投入。すぐに隣のサオを上げるとまたしても同サイズのキス(^o^)。気合いも最高潮!エサを付け、再投入し、先ほどのサオを訊くと、ずっしりと重量感!巻き上げるが、やっぱり、魚信が無い。しかし、波間に白い影がふたつ・・重いのでイイダコ?と思ったが、波のタイミングが合わず、沖目で一寸待機し、次の寄せ波に乗せて取り込む。引き波のあとにみえたのは1匹のキス・・(T_T)、一匹はポロリしてしまった。キスどうかは判断
する由もないが、これが命取りになろうとは・・・

気を取り直し、エサを付け、再投入。とにかく手返しを良くしなければ効率が悪い。セイゴ狙いのサオもキス用に仕掛け、道糸をチェンジし、同じポイントを攻める。 順調に2匹を追加、全部計ったように22センチ。塩屋にあって
は、いささか物足りないサイズだが、絶望の淵からはい上がる端緒をつかめたようであった。あと1匹くれば・・5匹の総重量なら悪くても10位には入るであろう。時間は6時半、あと3時間は粘れる!相変わらず不釣のまるまえさんを、呼び寄せ、近くで投げる用に指示。しかし後が続かない・・・8センチが引っかかり、なんとか規定の5匹にはなったものの、時間の経過とともに、先ほど落とした?キスの幻影が大きくのしかかってくる。
 
あと・・い・っ・ぴ・き!気合いを入れ直し、投入を試みる。潮がやや笹濁りだったので、最後のアガキにケミホタルを装着するが釣れたのは、寸足らずの8センチ(T_T) 結局、実質4尾のまま、タイムアウト。まるまえさんも検討むな
しく・・・の釣果。検量は11時なので、ゆとりをもって9時50分に出発したが、遠い遠い、遠望される駐車場前のテトラ帯がいくら歩いても、近づいて来ない(T_T)。まるで真夏の”逃げ水”を見るよう。4尾では、入賞が期待できるはずもなく・・余計に足取りも重くなる・・・バスに着いたのは、10時40分過ぎ。

 一応検量だけはと、計りに乗せると327g。しかし、記録表をみると空欄の方が多い。提出している人も100g代が大半であった。オブ参加の加藤さんが、ポール前で27センチ、24センチ、22センチを3尾上げ、347gで見事優勝!私も、2位の幸運に恵まれた。悔やまれたのは幻の一匹。1尾平均80gだったから、もし、落とさなかったら・・・うぅっ!くやぴー!いつもここ一番で決めるとができない自分の未熟さに課題を残した釣行であった。

釣行場所:石川県塩屋海岸
日時:98年10月10日〜11日
水温:22度
水色:やや濁
風は南寄りの微風、夜間は冷え込む。
使用ロッド:S社ツインパワーSF405BX:同425DX
       D社トーナメントプロキャスターアモルファスウイスカー35号
リール:S社スーパーエアロキススペ、同GT7000
仕掛け:ビックサーフ9号、段差2本ハリス:フロロ3号 モトス:ナイロン6号
     無印カレイ9号  段差2本ハリス:フロロ3号 モトス:ナイロン6号
      スーパーキス9号 段差2本ハリス:ソフトフロロ1.5号 モトス:トップフリッカー12LB
釣果:キス22センチ4尾、8センチ2尾 



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