珍エサ評定所へようこそ！

珍エサへの道

　私が以前より疑問に思っていることがある。釣れる魚の値段より高い餌代を費やしていいのだろうか？もちろん”釣り”という趣味の中で”楽しませていただく”ことに投資したと思えば良い。しかし、餌代が安いことに越したことはない。投げ釣りは数ある釣りの中では餌代が掛からない方である。それでも岩虫、チロリ、ミノムシ、ユムシなどｇ換算では、松坂牛も真っ青なくらい高価である（青虫だってそう考えると高い）。釣れた魚の胃袋の中味をみるといろんなものを食べている。カレイなら貝類が多いし、キスにしてもオキアミ、トビムシ、はたまた小さい魚など様々である。これは工夫次第では安い餌でも結構おもしろいのではないか？・・・・・・
　かなり昔のことである。ある本に缶詰のアサリでも魚が釣れると書いてあった。純朴無垢な私故急いでスーパーに走ったものである。別の本には豪州ではイカの短冊でキスが釣れるとも記載されていた。更に決定的なことに昨年の冬、関西の有名な週間釣り雑誌に”北陸では冷凍ゲソでカレイがばんばん釣れる”と・・・この記事が私の好奇心に火をつけてしまった。その後は、このＨＰに特集コーナーを設けて・・・と言ったリクエストが飛び出すまでに、ピンギスおやじ＝珍エサマンとなってしまった。σ(^-^;)

ぜひ揃えたい脇役たち・・

味の素：主成分はご存じＬグルタミン酸ナトリウムである。昆布の旨み成分。
　　　　　　これを隠し味として活きエサにつかっているキャスターもいるらしい。

いの一番：イノシン酸：かつおの旨み成分である。

ハイミー：味の素の高価版である。味の素の成分に加え貝類の旨み成分であるコハク酸を含む
             補足：ハイミーには赤、青、緑袋などのバリエーションあり、最近は何故かコハク酸の
　　　　　　　　　　含有を表示しておりません。成分が変更になった可能性もあります。

塩：塩化ナトリウムである。基本的なアイテム

砂糖：スクロースである。ブドウ糖と果糖の化合物である。魚は結構甘みに弱いらしい。欠点はべとつくこと。
　　　　短期間の保存には耐えますが、時間が経つと変質やカビが生えることもありますので注意してください。

食紅：合成着色料の赤、世の珍餌マンの必須アイテムである。しかし、森秀人さんの書いた釣りの科学
　　　　（講談社ブルーバックス）によると、赤は魚の警戒色らしい・・・うーむ困った。

誰かに使ってみて欲しいブツ・・私は・よう・・使いまへんσ(^-^;)

カレー粉：ニンニクがいいなら、これもいいじゃろσ(^-^;)
タバスコ：上に同じσ(^-^;)

今回評定所に吟味されるレシピ

ストロー虫の端麗辛口珍エサ度

ストロー虫は冷やすと死んでしまう。変わったレシピです。珍エサの帝王たるミノムシの親戚？のようなので代用にならないかと考えました。まず、ストロー虫をストローから丁寧に取りだしてください。細めの棒ウキを利用すると簡単に取り出せます。取りだしたストロー虫に塩をまぶし、一気にしめます。一晩水切りをしてから味の素をたっぷりと利かせてできあがりです。今回は変な小細工をせず、塩と味の素で端麗に仕上げました。

今回の吟味の番所
三重県熊野市七里御浜下市木番所
結果は吟味をクリックしておくんなせぇ

参考出品：先回までの珍エサ

いままで吟味されたレシピ

完熟塩ミノムシ”チヌにこれだ！！風味”珍エサ度

適量の塩ミノムシに味の素で下味をつけます。”丸キューさんのチヌにこれだ！”を豪快に振りかけ、冷蔵庫で３ヶ月寝かせます。十分に熟成がすすんでから食卓にお出ししましょう！

塩ミノムシ：珍エサ度　

ミノムシ（袋虫、いちよせ、正式名：スゴカイイソメ）珍エサに分類するにはまっとうすぎるブツです。ただし、隠し味に味の素＆ハイミーを使います。ミノムシは活きの良いものをご使用下さい。飽和濃度の食塩水でしめて、キッチンペーパーなどで水分を軽く吸ってから、食塩と好みの量の味の素＆ハイミーを加えて下さい。生のミノムシだと針に刺すと縦方向にちぎれやすくなりますが、塩で占めるとその心配は要りません。したがって遠投もできます。従来より北陸のカレイの特効餌として定評があったそうです。渥美でもファンがいるらしいですね。高価な餌ですので、余ったものも塩にして使いましょう。

紅アサリの味の素まぶし：珍エサ度　

アサリは生のむき身を使用。そのままだと遠投に耐えませんので、以前はゆでアサリをしようしましたがさっぱりでした。今回は塩でしめることで解決をしました。また食紅で染めることにより美しさを際だ出せましょう。まず塩でアサリを一晩しめます。その後少量の水で溶いた食紅を加え１時間ほど染色します。そのままですと使用時に手が赤くなりますので、半日ほどすずしい日陰で乾燥させます。そうすることにより手が赤くなることは防げます。最後に味の素を贅沢にふりかけできあがりです。いただく時は出入水管から針を通し足（ベロ）に抜きます。かなり手荒な遠投でもちぎれません。

ヤリイカゲソのスクロース風味：珍エサ度　


ヤリイカゲソは生のものをスーパーなどで入手下さい。塩でしめる代わりに砂糖を使います。保存性は代わりませんし、甘みでゲストをおもてなししましょう。この料理にも隠し味として味の素＆ハイミーを加えましょう。

ポークレバーの塩じめ：珍エサ度　

これぞ！珍エサ中の珍エサ、肝臓にはグリコーゲンが豊富に含まれています。甘さに反応するハズのお魚さんなら喰らい付いて当然です。またタンパク質もいっぱいでアミノ酸の香しさが魚を誘惑すること請け合い。加えて１００ｇ８０円のリーズナブルさ！この餌で魚がゲットできたら・・舞い上がっちゃう、まさにひとかけらで１００ｍのパワーです（←このギャグわかる方は相当のご年輩です）

シュガーシュリンプ：珍エサ度

市販のムキエビをご用意下さい。材料はなるべく新鮮なものをお選び下さい。大きさはお魚さんのお口に合わせて小振りなものにしていただくと良いでしょう。まず、適当な容器にムキエビをとりわけお砂糖を豪快に振りかけます。お砂糖の量はエビが見えなくなるくらいお使い下さい。そのまま一日冷蔵庫で寝かし、お砂糖が溶けてまんべんなくエビを包むようになったら、味の素を少々振りかけます。そして冷蔵庫に保存下さい。お砂糖の場合ですとエビさんの色艶も程良く保たれ食事会まで長期に保存できます。食事会の前日に、まる九謹製の”グレにこれだ！”をぱらぱらとお振り掛け下さい。赤味もまし、香しいニオイがお魚の食欲を満たすことでしょう。

道場破り編　

挑戦者　でぇく殿　果たし状受け取り2002.09.26
でぇく殿の命を掛けた一品です。果たしてその結果は？？

イカの塩辛肝粉あえ　 2002.09.26

まずは市販のイカの塩辛を用意します。（自分で作ってもOK）それに鯉餌やオランダ釣りなどに使われる、「肝臓粉末」（商品名　肝太）を適量まぜ、ビン詰めして常温で保存します。私の手元に有るのは１年物で、顔をそむけたくなる程かぐわしい逸品となっております。しかしながらいまだに使用可能であります！イカワタと肝粉のグリコーゲンWパンチに加え、肝粉自体が（臭！）かぐわしい為、匂いを加えたトリプルパンチで、寄せに食わせに威力を発揮します。

使用方法

顔をそむけながらビンからイカを１〜２本つまみ出し、針にちょん掛けします。ものがイカだけに針もちは抜群です！どんな激しい遠投でも大丈夫！
この餌を使った時はこまめに念入りに手を洗いましょう。竿まで臭くなってしまいます。

イメージ画像です。→