虎の穴の苦行(お詫び・・今回の参加者の心中を察し画像など華美なものは省略させていただきました。)

去る6月6日に、昨年中京地区の投げ釣りマンに一大センセーショナルを巻き起こした(^^ゞ・・・虎の穴釣行が行われた。今回は塾長こと、しおまねきさんが腰の病で無念のリタイア。いるかさんも所用ができて、虎の穴正規軍の3人を除けば志願者は、ほにゃにゃさん一名である。修行の場は、三重県南島町の塩竈(しおがま)の浜(注1)。投げ釣りには体力が欠かせない。塩竈の浜はたっぷり一時間の山中行軍が必要であり、まさにうってつけの場所である。

さて、(釣れない時は)前置きが長くなり恐縮であるが、午前10:00前に名古屋を出発し、東名阪から伊勢自動車道に入る。途中、亀山のドライブインで昼食を摂る。おすすめメニューの”特製穴子丼”というのが、妙に気になる。皆で”穴子は要らんよなぁ”と冗談を言い合ったが、これが正夢になろうとは・・・(^^ゞ

伊勢道の玉城(たまき)ICで一般道に入る。途中、松坂方面からの合流点で通行止めの看板。松坂からの道は崖崩れの為、通行不能らしい。悪路が多い南島町ならではの光景である。しかし、もっと劣悪なはずの釣場への進入路がなんと舗装されているではないか!昨年は、川縁の道が崩れ、応急処置の鉄板の上を走行しただけに少し物足りない・・(^^ゞ。おまけに、駐車スペースには、2台の先行車まである。ここには3台しかおけないので、ラッキーと思うべきか・・・。

いよいよ山越えのはじまりである。タックルはコンパクトにまとめ1gでも減量しないと辛い。それほどの山道である。道をすすみはじめると、行き手をはばむはずのクモの巣もなく、倒木も脇に片づけられている。やはり人の手が入ったようで、山道は歩きやすくなっている。先行車が2台もあった理由は道が整備された為であろうか。15分ほどで中間地点。往きは、下り7割の行程なので割と楽である。そこからすぐの浜を見渡せる場所に到着。

遠目にも、波高いのがわかる。左サイドの岩場など、足の長い波が押し寄せている。そればかりでなく、少し沖には、帯状の浮遊物がある。”赤潮?”と話すと、ほにゃにゃさんが”三重県では赤潮が発生している”との返事。こりゃ、高波・赤潮のダブルパンチではキツイ釣になるかもと・・・覚悟を決める。

しかし、私には”塩竈の浜不敗神話”がある!万一神話が崩れようと、今回は”虎の穴釣行”楽して釣りができたら名がすたる!ともかくなにがなんでも突入あるのみ!(^^ゞさてさて、さらに足を伸ばすこと20分余り・・・いよいよ問題の”さまよえる湖沼”(注2)地点に近づく。

昨年の情景が脳裏に焼き付いているため、念のため、ズボンの下には海パンを着用し、万全を期したが、”さまよえる湖沼”そのままに今年はなさけないくらい小さな池になっている。当然、道はちゃんとあるので、海パンは杞憂に終わり、股間のムレだけが残った(^^ゞ。いよいよ、常勝塩竈の浜とのご対面である。正面は意外と波が静か。沖の浮遊物はゴミと切れ藻で赤潮ではない(ようである)。

心配した先客は、右サイドに陣取っている。右サイドは仏滅の場所なのになんで!?・・本命の正面はがら空きでますますラッキーv(^^)vいつも第一投から、キスが釣れるので今回も気合いを入れて投げる。”どりゃー!”・・しかし、”ブチッ!”と嫌な音を残し・・(;_;)

いまから思えばこれが”苦行”のプレリュードだった。ほにゃにゃさんは、一投目から好釣!・・が、よく見ると仕掛けの先に、信じられないくらいの小さな物体がついているだけである。近寄って確かめると、なんとキス!不敗塩竈の浜にあって情けない位のサイズ・・・おそらくギョネスブックin塩竈に載るんじゃないかと思う・・マジで。

(^^ゞ私の竿には、心地良いアタリ!でも、やっぱりほにゃにゃさんと同級生サイズ。やはり今回の塩竈の浜には魔物がいるのか?

その後は、海藻との格闘が延々と続き、モー大変である。忘れた頃に、決してサイズアップしないキスが釣れるのみ(;_;)常勝!常勝!と唱える私に、ほにゃにゃさんから、懐疑の目が向けられるまであまり時間はかからなかった。(^^ゞ”心配無用!不敗伝説がある!間もなく夕まずめ、満ち込みと重なり、爆釣じゃきに!私を信じなさい!”と諫めるが、説得力が無い・・・(;_;)

その頃、正規軍の長屋伍長に待望のキス!サイズは20センチくらいだが、それまで、私とほにゃにゃさんの釣ったキス数匹の総重量より重いのではないか!?ともかく、舞台は揃った!あとは、吉報を待つのみ・・・・・・・・・夜の帳も下り・・・潮も高くなり・・・必ずや・・・ヒジタタキが釣れるはず・・・なのに!・・・・暗くなった途端、竿を賑わせてくれたのは、ハナアナゴの大群であった。古くなった塩マムシや、塩ミノ、冷凍キビナゴなどなんでも入れ喰いである。あっというまにツヌケし、ダブルスコアに迫る勢いである。冷凍ゲソの味の素あえには、あまり喰らいついてこなかったが、こちらにはマアナゴやらエイなどが掛かってくる。(^^ゞほにゃにゃさんも同様である。一人長屋伍長のみが、マダイ(24センチ位:あえてマダイと言わせて・・・(^∧^)、オ、ネ、ガ、イ。)を釣り上げ気を吐いている。アナゴもさほど釣れないようなので、そちらに大移動を行った。

時刻は20:00になろうとしている。仕切直しの一投目から”ブチッ!”(;_;)なんでこうなるんじゃ〜!気を取り直し、3本の竿を展開する。しかぁ〜し、何故か釣れるのはハナアナゴだらけ!そのうちにエイも混じる。時間だけが経過し、あきらめムードが漂う・・・追い打ちを掛けるように高切れの連続である。引き潮に糸が叩かれてしまう。5号の道糸があっけなく切れてしまう。10数個用意したシンカーも残り4個となり、このままテクニカルノックアウトを喰らうのか(;_;)・・・

なんとか、一矢を報いたいため、実績場である元の場所に移動して一縷の望みを託す。15センチほどのキスが来たもののほにゃにゃさんから、”サイズアップですね”と冷やかされる始末。(ーー;)周りも殲滅状態・・・オモリならまだしも、道糸が無い!仕掛けはもちろん底をつく!まさに苦行!生き地獄である。

5:30頃、”このままでは、傷口が拡がるばかり・・隣の相賀浦か、浜島方面へ転進しよう”と提案するが、ほにゃにゃさんは、動きたくないらしい。よほどショックがきつかったのか、竿を完全に陸にあげてしまってへそ天状態である。

とにかく”転進”を決意し、竿を上げると、カワハギの20センチが付いている。続いて24センチのキス(^o^)。急いでほにゃにゃさんら3人に連絡するが、長屋伍長意以外は動こうとしない!あまりにおそいジアイに精魂尽き果ててしまったようである。私の方は、カワハギの連続、25,24,24,23,22センチが立て続けに上がる。キスも23センチを追加し、キュウセンの23センチ4尾を加え、なんとかクーラー満タン!v(^^)vやはり、塩竈の浜神話は不滅じゃ〜!

結局、長屋伍長も釣果には恵まれず、私一人がなんとか面子を保っただけであった。ご免なさい。ほにゃにゃさん。m(_ _)m

(注1)塩竈の浜:塩ケ浜のこと、正式には塩竈の浜と言うらしいです。(ほにゃにゃさんが、山道で道案内の板を発見しその記載による。)(注2)さまよえる湖沼について詳しく知りたい方は、

しおまねきさんのHP:http://www.asahi-net.or.jp/~SA2Y-OGHR/を参照して下さい。

今回の釣果:キス24,23センチ各1,ピンギス6、計8
      カワハギ25,24,24,23,22,20センチ計6
      キュウセン23センチ計4
      ピンメゴチ、2匹
      ハナアナゴ多数、エイ2尾、マアナゴ3匹
      ゴンズイ、シマイサギは出ず。

まとめ:箇条書き
1)塩竈の浜は、波が高いと釣れない。(潮回りも関係?)
2)ゴンズイが釣れないとキスも釣れない。しかしアナゴは釣れる(^^ゞ
3)塩マムシ、塩ミノはハナアナゴには効果がある。
4)イカゲソは、マアナゴが釣れる。
5)高切れ対策の難しさを思い知る。
6)とにかく、ネバーギブアップ!

以上、独断と偏見のまとめでした。(^^ゞ
虎の穴では、来年度の志願兵(人柱)を募集します。
我こそは!と思う方は、私までメール下さい。

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