recounted2007.01.26

好釣!尾鷲のキス 2000.7 クラブ例会 uodate2002.09.14

台風3号が関東地方を駆け抜けた翌日の7月9日にかっぱサーフの7月例会が行われた。当初は三重県七里御浜の下市木の予定であったが台風一過とあって高波が予想されたため、尾鷲港一帯から大曽根浦にかけてのエリアに変更となった。今回の参加者は一般参加の2名を加え16名であった。ゆったり乗れるのは歓迎だが、55人乗りの大型バスには淋しい人数である。

釣場に着いたのは午前1:00頃、まず大曽根浦漁港で数名を降ろしてから尾鷲港へ向かう。大曽根浦から尾鷲港はバスで数分の距離である。私は港内の旧タンク前で下車。クラブ員の多くは実績の固い天満大突堤へと向かう。旧タンク前のポイントは沖一文字が正面に見える場所で、数年前まで背後に小型のタンクが並んでいた埋め立て地である。足場が非常によく、照明も適度にあって釣りやすいことこの上ない。右手には中電三田火力の大規模な施設が広がる。正面は大型船が係留可能なくらいの水深を誇るが、中電側に行くほど水深が浅くなり、大潮の引き潮時には潮干狩りができるくらいである。中電とこの埋め立て地の間には小河川が流れ込んでおり、水深の変化とあいまって釣場にアクセントを与えている。左手奥には観光船乗り場、製氷所や魚市場がある。観光船乗り場にはトイレもあり家族連れでも安心して釣りができる場所でもある。

前日の降雨が気になったので竿出し前に、海にライトを当てて濁り具合をみる。若干の濁りがあるようであるが、支障はなさそうである。流線11号2本鈎の段差仕掛けにミノムシとイシゴカイをつけて一文字堤の白灯方向に遠投する。さらに2本目を同様の仕掛けでやや内側に遠投する。沖に潮があたる場所があるので遠投有利の場所である。この場所では過去に50センチはあろうかというヒラメをばらしており、リベンジを期してやや太めのハリスを用いた。3本目は丸カイズ16号の鈎にイワムシをつけて捨て竿とした。しばらくして一本目の竿を手にするとやや重い。巻き上げてみるが小振りのハナアナゴであった。捨て竿にもアタリがあったがこちらにはゴンズイ、夏の夜釣りにつきものとはいえ外道の歓迎にうんざりする。一呼吸して2番目の竿先が小気味よく震える。あがってきたのは19センチのキス、さすがに本命魚だけあってアタリも爽快である。

ボウズを免れやれやれと思っていたところへ、一台のワゴン車が近づいて来る。中から一人の若者が現れ挨拶に来る。普段は遊木漁港へ釣りに行くが、今日は相棒と二人で尾鷲港の沖一文字へボートで渡るという。いろいろ話を交わす内に若者がどちらから見えました?と聞くので「名古屋です。」と答えると「何区ですか?」と質問してくる。へんだな?と思いながらも「南区」と返答すると「私は瑞穂区です!」とのお返事。「瑞穂区ならかっぱ釣り具をご存じですか?今日はかっぱサーフの月例会なんです」とお聞きすると、「すぐそばの穂波小近くに住んでいます」との返事にこれまたびっくり。世間は狭いものである。若者が福の神だったのか、その後遠投竿の2本にキスが連続してヒットする。ゴムボートの準備に車へ戻った若者に「今キスが集まっているよ。早く渡らないと逃げちゃうぞ」と冗談を飛ばした。まもなくボートに乗り込んだ二人にエールを送って別れた。

owase-view.jpg (25046 バイト)

竿出し地点(通称タンク前)より沖一文字、天満浦突堤を臨む

辺りはうっすらと明るくなっている。濁り対策として穂先ライトをはずして仕掛けに装着するが、キスの群は散ってしまったようで効果が得られない。他魚もスズメダイが釣れたのみの貧弱な釣果である。水深が災いしている可能性もあるので、竿を一本だけ持って右側の浅い部分へと移動した。沖一文字の左サイドめざしての遠投である。サビキながら探ると3色くらいではっきりとしたアタリがある。20センチを切れるくらいのまあまあのキスがダブルで付いてくる。急いで釣座に引き返し残りの竿を持って移動した。群が集まっているようでさびいている暇もないくらいである。3本の竿を上げるたびに段差仕掛けにダブルもしくは勢い余って一尾が2本の鈎を飲み込んでいる。むしろ後者の方が多いくらいで、かなり活性が高いと思われた。サイズは18センチ前後と大振りとは言えないが贅沢も言えまい。タコ漁の船が右手をかなり近くまで行ったり来たりしており、釣りづらかったが入れ食いモードがしばらく続いた。しかし計20匹ほど釣り上げたところでさすがにアタリが遠のいてしまった。

ふと気がつくと左手からクラブ員の水谷(透)さんが歩いてくる。ここに降りたのは私一人のはずなので、天満突堤から長駆歩いてきたのだろうか?氏に聞くと魚市場付近でバスを降りたらしい。私の姿はよく見えたそうである。釣りの途中に市場の手前のトイレまでは行ったのだがまったく気がつかなかった。魚市場では数は出ているが型が良くないので移動して来たという。いままで釣れた場所をお教えして私は再び夜の場所へ戻ることとした。

釣りタイムも1時間半ほど余すのみなので、竿も2本としてサイズアップを期した。キスは足で釣れとは良く行ったもので、再びキスが釣れ盛る。サイズは15センチ位と小振りだが数匹を追加したところで携帯のコール。他のクラブ員は竿をたたんだのでバスを回すのでよろしくとの電話が入る。しぶしぶ納得して竿を一本残しぎりぎりまで勝負に賭ける。あと一尾で30匹となったところで非情にもお迎えのバスが現れる。せき立てられるように竿をたたんでジ・エンドとなってしまった。順位の方もサイズが響いてキスの部8位に終わってしまった。

今回の釣行では台風の余波が気掛かりであったがまったくその影響もなく、クラブ員全員がかなりの数のキスを釣ることができた。なかでも大曽根浦に入った伊藤さんは65匹1500gという大漁であった。1kg以上のキスを釣ったクラブ員はその他にも3名おり、平均でも800g前後と久々に大漁の例会となった。キスの型に関してはやはり浜の方が長じており、岡田さんが天満浦の古里の浜で25センチ前後を揃えて優勝、また大曽根浦の浜に入った浦尾さんも3位であった。盛期のキスは浜を狙えという教えどおりの結果となった。

クラブ員の釣果:
キスの部(キス5尾の重量)
一位:岡田 502g 天満浦古里の浜
二位:井上 307g 尾鷲漁港
三位:浦尾 290g 大曽根浦の浜

他魚の部(一尾の重量)
一位:渡辺 233g マダイ  大曽根浦漁港
二位:石村 201g エソ   大曽根浦漁港
三位:高橋 170g ワニゴチ 天満大突堤

owase-tyo-ka.jpg (24189 バイト)

拙の釣果・・・

 

totoButton-top.gif (954 バイト)