recounted2007.01.26

那智の浜釣行記:99年3月

今年の春は、南紀方面に足を向けることが多い。3月27〜28日は宇久井、新宮港、那智でキス11尾、4月10〜11日は宇久井でキス6尾、今回の那智釣行で3回目である。那智のヌシ、かっぱサーフの高橋さんとの同行であるから、期待大である。氏はこの季節の那智に足繁く通うこと10数年、那智博士の異名を持つ。ただ、最近の那智の浜の変貌は著しく、大規模な埋め立てや大量の土砂の投入によるポイントの変動が気がかりである。

 17日の午前1:30分に現地着、途中矢ノ川峠の温度計は8℃をさす。高橋さん曰く、”防寒着がいるようでは期待薄じゃ”浜に降り立つと微妙な温度である。昨年来、海水浴場に砂が投入され続け、渚がずいぶん遠くなっている。高橋さんも思ったより変化が激しいことを心配されていたが、浜のゲートを境に左右に釣り座を構えることとした。

 今回の餌はイワムシと、イシゴカイ、そして塩マムシ。塩マムシには、たっぷりと味の素を効かしてある。この浜には外道があまりいないので、細仕掛けを用いた。まず、3色〜4色ラインを攻める。

 3本の竿を投げ入れ、アタリを待つ。しばらくして竿をあおると重量感があるので、喜んで巻き上げるとハナアナゴでがっかり。これからしばらくアナゴのオンパレードとなる。高橋さんも、ここはアナゴは出んはずだが・・と首を傾げる。大規模な工事の性で底が砂泥状になってしまったのであろうか?せっかくの味の素も、アナゴ寄せには効き目大であるが、肝心のキスには御利益がない。

 1時間・・2時間・・3時間と膠着状態が続く。うっすらと辺りが明るくなった頃、3.5色付近に投入した竿に待望のアタリ。竿先がちょこんと動いただけのささやかな変化である。キスかぁ〜?半信半疑で巻き上げにかかる。軽さからしてアナゴでないことは確かであるが、果たして何者なのか?この瞬間がたまらなくおもしろい。幸い、上がってきたのは22センチのキス。那智にしてはピンギスの部類であるが、ホッと胸をなで下ろす。高橋さんはまだの様である・・・v(^^)v。気をよくして同じ様な投点に竿を投げ分ける。

明るくなってわかったが、ヒットポイントは沖の捨て石ぎりぎりの場所である。案の定、シモリトラブルが頻発する。 地球と格闘している間に、高橋さんが5連発!しかも27センチクラスが多い。取り残された私は、根掛かりとフィシュオンの狭間で、闘い方を絞り切れずに大苦戦である。なんとか3尾までゲットしたが、高橋さんの方はあっさりとツヌケである。しかも28センチまでクーラーに納めている。竿をこちらへ持って来いと言われたので、遠慮がちに一本出させていただいた。

 残りの2本は奥の手のケミホタル作戦。いきなりフィッシュオンの連発!・・まず、パールピンクの魚体を一瞬ジャンプさせ顔をみさたのが、エソさん(;_;)。続いてキュウセン、メゴチ、フグ・・・・キスには全く効果が無い・・(-"- 。

 奥義も出し尽くし、天を仰いでいると、高橋さんのところに嫁に出した竿先が、大きく海方向へに吸い込まれる。あわてて駆け寄り慎重に巻き上げる。キスよりかなり抵抗が感じられる。浅瀬まで寄せたところで、水面からヒレが突き抜けている!キビレだ!・・ハリが競技用キスの9号、ハリス1.5号なので、やきもきしたが寄せ波に乗せてなんとか取り込みに成功!やや小振りながら30センチ近い美しいキビレであった。これが運を呼んだのか、キスも連続して釣れてくる。最大25センチながら、順調にツヌケする。13匹まで釣れてから、アタリもすっかり遠のいてしまった。高橋さんも同様で、11時まで粘るものの納竿とした。

データ:
水温17度。
無風、若干寒い

タックル:
ロッド:ツインパワー405CX
    ツインパワーSF425DX
    トーナメントプロキャスター30号
リール:スーパーエアロ7000GT、キススペ
ライン:ナイロン3号
シンカー:Lキャッチ25号
     高橋天秤27号
仕掛け:競技用キスヒネリ9号段差2本針
    ハリス:DUAL、ソフトフロロ1.5号
    ミキ:DUAL、トップフリッカー12Lbs
ベイト:塩マムシ(味の素入り)、イワムシ、イシゴカイ
    *ヒットはイシゴカイのみ!!

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