recounted2007.01.26

福井新港北堤の釣況 1999年11月の月例会の報告です。
               

今年もあとわずか、余すところ2回となったかっぱサーフ11月月例会の目的地は福井県波松である。今回は年一回のカレイ大会である。近年カレイには縁遠い私ではあるが、起死回生を期しての釣行である。おりしも全日本サーフ主催のカレイ大会と重なっており人気のある波松の混雑は容易に予想されたため、場所替えの意見も出されたが、当初の予定通りとなった。名古屋を11月13日の午後8時半頃に出発、途中夜食をとった北陸自動車道南条SAでは、全日本カレイに参加するらしいクラブ員も散見された。丸岡ICで下り波松神社下には翌14日の午前0時過ぎに到着。バスを降りると夜目にもわかる大荒れの海で足の長い波が次々と海岸に押し寄せている。予報では1.5m程度の波高でまずまずのコンデイションのはずであったが、この海況では竿出しはとても無理である。協議の結果、福井新港へ転進することになりバスの中へと退散する。

仕切直しとなった福井新港は波松より30分位の距離である。実績のある港内の砂浜はポイントが限られ全員が入ることができない。南堤も立ち入り禁止の為、砂浜と北堤とに分散して入ることになった。私は北堤に入ることにしたが、初めてのの釣場なので、先輩達の後ろについて行くことになった。北堤は思ったより広い釣場で足元も安全である。南東からのやや強い風が吹いていたものの竿だしに支障は無い。長大な南堤に守られ波をかぶることもない。それでも結構なうねりがあり基部から伸びている砂防堤はもろに波をかぶっている。先端部には先客がいたので、やや手前から外海方向に向けて2本の竿を展開する。暗いうちはカレイが来ないので一本はキス狙い、もう一本はセイゴ狙いである。しかし底ウネリが半端では無く、置き竿にすると収拾がつかない位絡んでしまう。一本針のシンプルな仕掛けでも同様である。内海は極めて穏やかなので狙いを内側に変えて竿を出し直しすこととした。第1投からキス。しかし17センチくらいの寸足らずである。

更に竿を追加しようとしていた矢先、渡辺会長が先端が空いてる、と教えてくれた。そちらの方が実績があるらしいので早速移動を決意。すでに富田さん、一般参加の福田さんが陣取っていたがその横に割り込ませていただいた。私の左手に会長が入ったので、先端から4名が竿を出すことになった。これもクラブ仲間だからこそできたこと、他の方なら遠慮してしまうところである。しかしさすがに窮屈さは隠せない。遠投有利の場所であるがアドレスも思うにならない。1時間ほど粘ったが、釣果もさっぱりだったので先ほどの位置まで後退することにとした。

時刻は3:00になろうとしている。今度こそじっくり釣るべく、3本の竿を出す。キス用に2本、セイゴ用に1本である。幸いキスはコンスタントに上がってくる。サイズは20センチに満たないが皆も苦戦しているようなので贅沢は言えまい。キスのポイントは2色ぐらいと近い。その辺りから底の変化があるようで、時折詰まることがあったがオモリを取られるほどでもない。同じポイントでクーラーにやっと入る大きめのタイワンガザミも釣れてきた。

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しばらく放置しておいたセイゴ狙いの竿の糸が妙にフケているので、弛みを取ってから合わせを与え一気に巻き上げる。水深があるためか、かなりの重量感である。最後の締め込みをこらえ姿をみせてたのはまあまあのサイズのマゴチであった。仕掛けが大振りなので強引に堤防に抜き上げる。メジャーを当てると40センチ、入賞圏内の他魚をものにできて大いに安堵する。魚の活動が高まったのであろうか、キスも頻繁にアタリを送ってくる。サイズもやや大きくなっている。22センチクラスも釣れ、5匹の重量で競うキスの部の目星もついた。

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残るは本題のカレイである。夜明けの好ジアイを前に仕掛けをすべてカレイ用に交換して勝負を賭けた。しかし高水温が災いしてか釣れてくるのはキスばかり、針が大きいのでスカも続出する。陽が高くなっても状況は変わらない。堤防を見渡してもカレイのカの字も見えない。砂浜に入ったクラブ員もまだ釣果は無い。ミニガレイで上位入賞確実の状況の中、投点を換えエサを換えあの手この手で攻めてみたが全く結果がでない。

堤防の中程では後から入ってきた西村さん、伊藤さんがキスを快調にあげている。しかも遠くからでも良型とわかるサイズである。釣れないカレイにこれ以上固執しても無駄なので再度キス狙いに転向、納竿まで時間が少なかったが、二人の間に割って入らせていただき1匹だけ良型を追加できた。

結局肝心のカレイは釣れずじまい。私だけでなくクラブ員も全滅であった。水温が18度と高くカレイ釣りには厳しい結果となったようである。対照的にキスの活性はすこぶる高く竿頭の伊藤さんは良型混じりで50匹の釣果をあげていた。私も30匹の釣果があり、キスに絞ればもっと数は稼げたかもしれない。一般のキャスターもかなりの釣果をあげており、急激な水温の低下が無い限りしばらくはキスフィーバーが続く雰囲気であった。

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例会の結果(敬称略)

キスの部(5尾の重量)
1位:348g伊藤 
2位:334g西村
3位:301g富田
 私は299gで4位

他魚の部(1尾の重量)
1位:マゴチ400g 私
2位:オコゼ252g 渡辺
3位:アズキマス 219g 西村

最後に先日縁あって渥美の亀山小学校の皆さんの西浜クリーンアップ活動のお手伝いができた。ゴミを拾い集める立場でみると、釣場のゴミの多さには閉口する。その原因が私たち釣り人にあるとしたら情けないことである。今回の釣場でも無造作に捨てられた仕掛けや空き缶などが目についた。私達が何気なくすてるゴミで命を落とす海鳥などもいるのである。釣場ではゴミは出さないよう切にお願いして筆を置きたい。

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