recounted2007.01.23
私の段差仕掛けについて
この仕掛けはオーナーさんが発売している段差仕掛けを参考にして自分なりに工夫したものです。発売されているものは、先鈎が2点、エダスが1点の計3点仕掛けで、かつデコレーションが沢山ついております。また、先鈎のモトスとの接点はパイプで覆われております。パイプがなぜ装着されているかは、定かではありません。
私の段差は先針2点のシンプルなものです。その理由は、製作が簡単であることと、エダスがついていると実戦中に後から様々なものを装着できなくなるからです。また、2点の方が絡み難いことは容易に推察されます。欠点としては鈎の数以上の魚が釣れないことですが、コンセプトとして数釣りを想定しておりませんので、致し方ないことです。
段差の長所
1 長時間の待ち釣り(置き竿)においても仕掛けが絡みにくい。特に北陸の波松や三里浜
のようにいわゆる 底ウネリが激しい場所に適している。
2 2本の先鈎に対していろいろなバリエーションを施せる。例えば、鈎の種類を変えたり、
餌の種類を変えたりできる。鈎の種類を変えれば、鈎の優劣を比較できるし、餌の種類
を変えることにより臭いの強いものとそうでないもの、安価なものと高価なもの、普通餌と
珍エサなどいろいろな組み合わせが可能である。
3 2本の先鈎は、普通の吹き流し仕掛けのエダスよりシンカーから距離があるので、アタリが
出易い。
4 2本の先鈎を同時に喰わせることにより、貴重な魚のバレを防止できる。また、同時に
喰いこまないまでもスレにより同様の期待が持てる。
5 よく言われる・・餌のボリュームアップ効果
6 モトスに後からいろいろなものを装着することにより、喰い渋り対策や根掛かり対策となる。
装着するものは、ケミホタル、蛍光玉、各種ビーズ、シモリなど工夫を活かせる。
段差の短所
1.一投多魚はできないので、喰いの良いときの数釣りには向かない。
2.ハリスの長さに工夫を要する。特に2本の長さの差に微妙な感覚が必要
→ハリスの長さは長いと絡みやすい。短いと、単に鈎を交換するだけで事足りる場合に
対応できない。
→2本のハリスの長さは長すぎても、短すぎても絡みの原因となる。
段差仕掛けの材料update2002.09.04
モトス
名称 | メーカー | 太さ | 比重 | 感想 |
トップフリッカー | DEUL | 12〜14lbs | 1.14:中空化で浮力を持たせる? | 色はパッションピーチ、一見柔らかそうですが、さばきがよく、絡み難い |
サスペンドギヤー | DEUL | 8〜12Lbs | 1.12〜1.13:軽比重のナイロンを使用。 | 色は透明、トップフリッカーよりやや柔らかく若干絡み易い。 |
ブッシュキッカー | DEUL | 16Lbs | 1.14〜1.145 | 色はカーキ色、きわめてさばきがよく、絡みも少ない。 |
ホンテロン | ゴーセン | 2〜3号 | 1.38 | 色は黒、透明を使用。ご存じホンテロン。癖がついても、引っ張ると元に戻ります非常に硬質の糸。根ずれなどには弱い。 |
フロロカーボン | 各社 | 5号 | 1.78 | 大物用、やや硬く、さばきもよい。根ずれに極めて強い特色を持つ。シーガーエースは硬すぎる。 |
ナイロン | 各社 | 5〜6号 | 1.14 | 普通のナイロンのボビン巻きを使用。大物の確率が少ない場所での夜釣りでの探り釣り(試し釣り)用に使用。極めて安価。 |
○DUEL社の製品は情報をDUEL社さんからいただきました。ありがとうございます。
○モトスの長さ:1.5mを基本とする。食いが悪い場合は2〜2.5mと長くする。チヌなどの場合は3mくらいを標準とする。
ハリス
名称 | メーカー | 太さ | 比重 | 感想 |
フューズラインフロロ | DEUL | 6〜12lbs | 1.78 | 色は、淡い水色。フロロカーボンながらソフトに仕上げられている。使用感、強度も良い |
フロロカーボン | 各社 | 1.0〜6号 | 1.78 | 大物狙いなら必須。スレ強度が抜群。硬いのが難。ルアー用は安価 |
ホンテロン | ゴーセン | 0.6〜2号 | 1.38 | 蛍光黄緑、蛍光ピンクを主用。昼間の鱚狙いに使用。強度に難あり。糸癖がついても復元できる。の |
スーパーノーカル | ゴーセン? | 3〜6号 | 1.14:フロートタイプは中空化? | 蛍光黄緑・ピンク。両方とも鮮やかな蛍光色。カレイ用に用いる。 フロートタイプも使用。 |
○ハリスの長さ:5センチと6センチを基本。ハリが大きい場合は8センチと9センチくらいとする。
参考資料:
○海水の比重1.02〜1.03
○フロートラインは繊維を中空化しているもの、軽比重の繊維を用いたもの、揮発性の高い樹脂でコーテイングし水はじき性を高めて浮力を稼いだものなどがあり、コーテイングしているものが主流とのことです。いずれにしましてもアフターケアを十分にしないと浮力性は損なわれるようです。仕掛などの使い捨てなら良いでしょうが、再利用を考えれば使用後のケアが必要なようです。(DUELさんからの情報に基づく)
○ちなみにPEは比重0.94〜0.96
○多くのルアー用のラインはフロートと言っても真水の比重に対してのことであるので留意して下さい。
ハリ
置きザオで大物を狙う為の仕掛であるので、できたらハリは大型を用いて欲しい。対象魚がキスの場合は、競技用キスヒネリの9号程度を用いるとフッキングさえすればバレが少なくて良い。しかしキスの型が小型の場合はフッキングそのものがし難いかもしれない。秋田狐系はフッキングの性能は優れているものの、置きザオでのバレや回収時のバレの危険性を伴う。キススペシャルはその中間の特徴を有する。夜釣りなどでキスと中型の外道が想定される場合はカレイハリ、ビックサーフの9号から12号、チヌ狙いの場合はビックサーフの12号以上を用いる。ハリスの長さはハリの型が大きくなるにつれて長くする。
段差仕掛けの作成のコツ
モトスの長さはだいたい一ヒロ(1.5m〜1.7m位)とする。ハリスは鈎の大きさが小さい場合は片方を8センチもう片方を7センチ位とし、2本のハリスを束ねてモトスと電車結びで結節する。これでできあがり寸法は大体5センチと6センチ位となる。鈎が大きければさらに2〜3センチくらいアップする。ハリスの長さが長すぎると絡み易いので注意。また両方のハリスの長さの差は1センチ、長くても2センチくらいにする。この差は長すぎても、短すぎても絡みの原因となる。なお、スナズリは別途必要である。(ハリスの長さについての記述オリジナルから変更しました。2002.09.12)
デコレーション装着のコツ
つけると当然絡みやすくなるので、必要なければつけないのが無難。喰い渋りの場合は、ケミホタルミニの一晩くらい使用したもの(新品は明るすぎる)を付属のパイプを利用してハリスとモトスの結節部(当然モトス側)に装着する。小型の蛍光玉でも可。両方とも夜間より昼間に使うと効果的、特に
低水温時、濁りのあるときは著効となることがある。ビーズ類は使用経験が乏しく効果のほどは不明。シモリ対策にはやや大きめのシモリを装着する。浮力は商品により一様でないため、できれば実際に海水につけて浮き上がる最小サイズのものを使用。なお、わざと浮かせてセイゴなどをねらう方法もある。また、海毛虫対策にもなる。